18 アンダーマイニング効果 報酬で逆にやる気なくすロックシンガーの矢沢永吉さんは1980年前後、長者番付の歌手部門1位に輝きました。 貧困を経験した幼少時代の影響から、お金を手にすることを一番に考えていたと思われていました。しかし、当時、矢沢さんはインタビューで、金もうけはアーティストとして意に沿わない仕事を避ける基盤をつ...
20 ハロー効果 表面の特徴に引っ張られて…テレビCMで好感度の高いタレントを起用するのはなぜかというと、商品の好感度を上げるためです。 人は、商品の良しあしを確認する前に、タレントが薦めているからという表面的な理由で商品を高く評価してしまいがちです。このように表面の顕著な特徴に引っ張られて全体の評価をゆがめてしまう...
17 最後通牒ゲーム 利己主義者を罰する心理主人公の銀行員半沢直樹が、不正を働く政治家や理不尽な銀行経営陣に正々堂々と立ち向かい、悪事を暴き、正義を貫く痛快な物語「半沢直樹」。 高視聴率を稼いだこのテレビドラマの人気の理由はいくつかありますが、その一つに、たとえ自分に不利益が及ぶとしても不正を罰しようとする者(半沢直...
16 同調効果 同じ行動をして安心を得るビートたけしが放った昭和時代のギャグ「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。 令和の今、聞いても違和感はありません。人間には集団から外れたくない心理、集団と同じ行動をすることで安心を得ようとする心理があります。これを「同調効果」と呼びます。...
15 解釈レベル理論 心理的距離で異なる判断マリッジブルーは、結婚を間近に控えて、不安や憂鬱を感じる心理状態です。 新しい生活への不安や、結婚準備に伴う疲れやストレスが原因と言われています。行動経済学では、別の理由もあると考えます。「解釈レベル理論」による心理です。...
14 集中ボーナスとトンネリング 目の前に意識を集中し...子どもの頃、夏休みの終わり間際にたまった宿題を大急ぎでやったという人は多いのではないでしょうか。 振り返ってみると、切羽詰まっていたけれども集中でき、勉強がはかどったという思いはありませんか。実はこのように時間がない時ほど、特別に集中力が高まるのです。この効果は「集中ボーナ...
13 ブレークイーブン効果 損得ゼロに戻し喜ぶ心理「リベンジ(報復性)消費」という言葉を聞いたことはありませんか。 コロナ禍で外出の自粛を余儀なくされた人々が、制限の緩和後、反動で買い物に走る現象で、中国で顕著に起きたようです。不思議なのは、たくさん買い物をしたいという欲求の高まりです。...
12 アンカリング効果 過去の基準にとらわれ...バブル経済期を経験しなかった世代には、ぜいたくな生活ができた経験者をうらやむ人もいるようです。 しかし、バブル後の低成長時代に適応せざるを得なかった人にとってバブルは、甘いだけでなく苦いものかもしれません。それはバブル期の生活が基準となって、その生活レベルの高さが忘れられな...
11 後知恵バイアス こうなると思っていた...子どもの頃、親から「宿題をやりなさい」と注意され、「これからやろうとしていたのに」と言い返した経験はありませんか。 この心理は「後知恵バイアス(先入観・偏見)」の影響と考えられます。物事が起きてから、それが予測可能だったと考えてしまう心理です。...
10 平均への回帰 「褒める」と「出来」は関係ないあなた自身が教育者ではないとしても、何かを教える機会があるのでは? 例えば、わが子へのしつけ、地域の若者や子どもへの指導などです。そうした機会に、効果を高めるには、相手を褒めるのがいいのか、厳しく指導するのがいいのか悩む人もいるでしょう。...