09 ピークエンド効果 全体の印象を左右する判断あなたは食事の時に、好きなおかずを先に食べるタイプですか。 それとも残しておいて最後に食べるタイプですか。つまらない質問に思われるかもしれませんが、この判断は食事全体の印象を左右します。 行動経済学には「ピークエンド効果」という法則があります。人間は、自分の体験を、そのピー...
08 再認ヒューリスティック 人間の評価を誤る可能性会社では上司が部下を評価する査定が定期的に行われ、それにより昇格や降格が決まります。 スポーツや音楽、演劇などの団体で、監督などは複数の人が取り合うポジションについて誰を選び、誰を外すか判断します。 このような状況をはた目から見て、「過大評価し過ぎだ」または「過小評価し過ぎ...
07 内集団バイアス 差別感情を生む人間心理プロ野球などのスポーツファンは、ひいきのチームが負け続けると、文句を言ったり、ぼやいたりします。 人によっては観戦中にやじを飛ばします。 ところが不思議なもので、ファン以外の人から悪口を言われると、ひいきチームの味方をし始めます。また、出演タレントが自分の出身県の名物や行事...
06 決定麻痺 選択肢が多くて選べないある研究によると、一人の人間が一日に行う選択や決定の回数は3万5千回に上るそうです。 朝起きて何を食べて、何を着て、どの道で出掛けるかなど、無意識のうちに膨大な判断を下しているのです。それにもかかわらず、意識して判断しようとすると迷ってしまうこともあります。...
04 レコーディングダイエット 「節制しなかった」を可視化ダイエットは現代人の関心事であり、いろいろなダイエット本があふれかえっています。 しかし、よく耳にするのは、ジム通いやサプリ摂取、食事の量や時間のコントロールなど、さまざまなダイエット法にチャレンジしたものの、三日坊主やリバウンドで終わったという話です。...
05 「罰金」の功罪 自発的な心理に影響も増え続ける共働き家庭は1997年に専業主婦の世帯数を上回り、現在ではその2倍になりました。 この変化は、地域コミュニティーにも影響を与えています。 例えばPTAの役割分担で、専業主婦の保護者とフルタイムで働く保護者の間に溝が生まれる学校もあります。また町内会での掃除など、地...
03 保有効果 所有物を手放せない心理自分の家の中を見て、物が多すぎると思ったことはありませんか。 知り合いの家に行き、きれいに整えられたリビングを見て劣等感を感じる人もいるようです。かといって、物であふれかえった自分の家を片付けるのは容易ではありません。 不思議なことに、自分の持ち物は、家の中にあふれていても...
02 鮮明な記憶を優先 偏った直観的判断の恐れ家事の分担で家族ともめたことはありませんか。 自分ばかりが家事をして、誰も手伝ってくれないとぼやく奥さんは多いことでしょう。逆に、家事に参加、協力しているのに認めてくれないと不満を感じる旦那さんもいるかもしれません。 自分が損している、相手が理解してくれないなど、わだかまり...
01 投影バイアス 今の状態が続くと思い...あなたは、空腹のまま出掛けたスーパーで食材を買い過ぎてしまったという失敗経験はありませんか。 すぐに食べるわけではないのになぜこんな行動をとるのでしょう。これは行動経済学で言う「投影バイアス」による行動です。バイアスとは「偏った見方」といった意味で、人が将来の自分を予測する...