06 京大の研究生に一から学び直した生物学 院生の「三無主義」に驚く 京都大学理学部動物学教室大学院進学を決意した私は、試験科目の生物学と語学(英語)の勉強を信州大学4年生の夏から始めました。それと並行して卒業論文をまとめ、カワラヒワの繁殖生態と生活場所の季節変化に関する二つの論文を書き上げま...
05 大学院進学を決意人生の大きな岐路に立つ 思いがけない父の応援 信州大学医学部の中村登流(のぼる)先生と出会ったのは3年生になってからです。エナガという鳥の群れの研究をし、鳥の研究グループ「エンベリザグループ」も主宰していた中村先生から刺激を受けて、私は前にも増して鳥の研究に没頭していきまし...
04 親友の「遺言」鳥の研究に打ち込む転機 卒論はカワラヒワ研究に 私が信州大学に入学した1965(昭和40)年当時は、現在のように1年生は松本キャンパスで一般教養を学ぶ体制ではなく、1年次から学部の研究室に入ることになっていました。 入学早々に所属することになった羽田健三先生の研究室では、毎...
03 考古学に熱中縄文時代にロマン感じる 大学の研究者に憧れも 小学生の時は遊びに夢中で勉強をほとんどしなかった私でしたが、中之条中学校に入ると少しずつ勉強をするようになりました。きっかけは、自分の部屋がようやく与えられ、勉強机を買ってもらえたことでした。...
02 小学時代「ガキ大将」自然の中で遊んだ原体験 後の鳥の研究に役立つ 私は1947(昭和22)年、埴科郡坂城町で、父・仲夫、母・正枝の男ばかりの4人兄弟の三男として生まれました。リンゴ農家で、ほかに野菜やコメを作っていました。 小学校入学前は夏になると両親と兄弟で新潟県の柏崎に海水浴に出かけるのが...
1 鳥の研究一筋ライチョウの研究と保護 山に年間100日間滞在 信大名誉教授・鳥類研究者 中村浩志さん 中央アルプスのライチョウは今から50年ほど前に絶滅しました。そこで、環境省のライチョウ復活事業が始まり、私は、その陣頭指揮を執っています。...