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「よみがえる!長野のゾウたち」展

長野地域にいたゾウの祖先ツダンスキーゾウの全身骨格展示

 小島田町の長野市立博物館は、太古の昔に長野で生きていた野生のゾウやその自然環境の様子を紹介する企画展「よみがえる!長野のゾウたち」を開いています。9月23日(月)まで。

 企画展は、ゾウが長野の地に暮らしていた時代があったことや、それがどんなゾウでなぜいなくなってしまったのかを4章で構成。市内で発見された3種類のゾウの歯の化石を中心に、現生のゾウの耳や牙、歯、鼻、尾などの剥製や骨格標本など合わせて50点を展示しています。

 長野で見つかっているのは「シンシュウゾウ」「ミエゾウ」「ナウマンゾウ」。信州の名前を冠する「シンシュウゾウ」は、500万年前に日本列島に生息していたゾウの一種。1970年に中条で信大の学生によって発見された上顎の骨と歯、頭の骨、その後89年に仙台の地下鉄工事中に発見された巨大な上顎の歯が展示されています。

 シンシュウゾウやミエゾウの祖先とされる「ツダンスキーゾウ」の全身骨格の展示は、体高3・8メートル、牙先から尾までの長さ8メートルの圧巻の大きさです。

 企画展担当学芸員の田村遼さん(25)は「太古の長野には今の自然環境からは想像できない野生動物の世界が広がり、そこにはゾウがどこにでもいる普通の動物として暮らしていたことを知ってもらえたら」と話していました。

 開館時間は9時から16時半。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は一般500円、高校生150円、小中学生100円(土曜は小中学生無料)。

 (問)同館☎︎284・9011


2024年9月7日号掲載

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