top of page

仲見世通り

変わりゆく仲見世通り

仲見世を案内するオカザワさん(右)

 4月17日のまち歩きは「善光寺 仲見世通り再発見!」。案内人は、通りのほぼ中央にある土産店「滝屋本店」店長のオカザワコウジさん(50)。明治時代に旅館を開業して以来、100年以上たつ老舗だ。

 大門町の「楽茶れんが館」を出発して参道へ。右手に「八幡屋礒五郎」がある。同店は元善町が「堂庭」と呼ばれていた江戸中期に出店したのが始まりだ。

 仁王門をくぐると仲見世通り。「地元の人も目線を広げてみると『こんな所もあるのか』という発見がありますよ」とオカザワさん。老舗旅館が昨年オープンしたウイスキーバーや、そば屋で提供する「卵焼き」など、地元ならではのお薦めを紹介。

 山門前でいったん解散し、仲見世を散策した。あらためて見て回ると、テイクアウトが可能な、しゃれた店構えの飲食店が増えた。店先のベンチでおやきを頬張る人の姿も多い。かつては「土産店が並ぶ通り」という印象だったが、現在は「参拝者がゆっくりと時間を過ごす場所」に変わりつつある。


滝屋本店内には、県内各地の酒蔵やワイナリーから仕入れたお酒が並んでいる

 集合場所の滝屋本店へ。店内は手前に土産品、奥には県産の日本酒やワインが並んでいる。自ら蔵元やワイナリーを回って仕入れたこだわりのラインアップで、独自の特色を打ち出している。

 最後は参加者から仲見世散策の感想を聞いた。外国からの観光客を案内しているという男性は「(動物由来の食素材を使わない)ビーガン料理や精進料理を提供している店はないかと聞かれる。オーガニックやイスラム教のハラールなどにも対応した案内があるといい」と提案。市は4月、ウェブサイトと案内冊子を作成した。

 オカザワさんは「時代によって、店も変わっていくことが必要とされている。こんな楽しみ方もある、という提案もしてほしい。地元の人には非日常を味わえる場所として楽しんでほしい」と話した。

 記事・写真=森山広之

 

6月のながの門前まちあるき

20日(火)13:00〜15:00「残された下町の裏路地散策」案内人は着物の殿堂まるため勤務の柳沢彩さん。

21日(水)13:00〜15:30「音楽とダンスで世界旅行」案内人は社交ダンスインストラクターの太田郁子さん。

定員は各回10人。参加費1000円(学生500円)。

(申)(問)まちくらしたてもの案内所☎︎090・1553・1485(9:00〜18:00)


2023年5月27日号掲載

bottom of page