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信州の始まりをひもとく

県立歴史館で「原始ー」展

縄文中期の展示には県宝の動物装飾付釣手土器や重文の顔面付釣手形土器(複製)などが並ぶ
縄文中期の展示には県宝の動物装飾付釣手土器や重文の顔面付釣手形土器(複製)などが並ぶ

 千曲市の県立歴史館は、信州の始まりをひもとく所蔵品展「原始〜開館30年のあゆみ展」を開いています。


 今回は、開館から30年を迎えた同館が収集してきた考古資料の中から、「長野県といえば」という視点で選んだ769点を展示。県に特徴的で、制作の精巧性や芸術の豊かさなど高い文化力を示す遺物。旧石器時代から縄文、弥生、古墳時代まで、県内47遺跡から発掘された貴重な出土品の数々が並びます。


 旧石器時代の展示では、信濃町野尻湖遺跡群で発掘された世界最古級、重要文化財の斧形石器と砥石をはじめ、さまざまな磨製石器が展示され、信州の石器文化の発展の様子をうかがえます。


 縄文時代は早期、前期、中期、後期、晩期まで年代を追って紹介。早期では長野県を特徴づける資料として、土器の外側と内側の両面に縄文をつけた「表裏縄文土器」や棒状の施文具で楕円などの文様をつけた「押型文土器」などが見られます。


 内陸部の縄文人骨発見例として極めて貴重で「20世紀最大の発見」と評される安曇野市北村遺跡で発掘された300体の縄文人骨のうち、今回初めて顔を鉢で覆った「鉢かぶり」の埋葬人骨の展示もあります。


 同館文化財指導主事の町田勝則さん(63)は「長野県の原始時代の特質がわかる考古資料を集めた。遺跡、遺物の魅力を改めて感じてもらえたら」と話していました。


 6月15日(日)まで。9時から17時。休館日は月曜(祝日の場合は開館)と祝日の翌日。入館料は企画展のみ一般300円、大学生150円、高校生以下無料。

 (問)同館☎︎274・2000


2025年3月29日号掲載

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