一定時間ごと水場へ 短時間で離れ危険回避

アフリカのサバンナに生きるゾウは、暑い中でどう過ごしているのか。その答えを探るため、インドや南アフリカなどの研究者たちは、2007年8月から2年間、南アフリカのクルーガー国立公園で、14群から一頭ずつ選び、GPSを装着して行動を追跡しました。
結果は研究者たちの予想を裏切るものでした。暑いほど動きが鈍くなると考えられていましたが、実際には気温が高いほど移動の速度が上がる傾向が確認されました。
どこへ急ぐのか。答えは水場でした。
ゾウはおよそ10~30時間ごとに水場を訪れ、暑い時間帯ほど水場の近くにいることが分かりました。そして水場に近づく時と離れる時には素早く移動していたのです。水場にはほかの動物も集まり危険なことがあるため、短時間で水場を離れると考えられています。
さて、今年の日本の夏も暑さが厳しいですが、この夏の疲れは少しずつ体に蓄積していきます。涼しくなり始めた頃にかえって、だるさや食欲不振といった不調が現れることがあります。加えて、長野県の場合、9月は一年の中でも日毎の寒暖差が大きい時期で、この気温差が自律神経に負担をかけ、「秋バテ」と呼ばれる体調不良につながることがあります。
秋バテ対策を二つご紹介します。自律神経研究で知られる医師によると、カギは「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンだそうです。
一つ目は、腸内環境を整えること。セロトニンの多くは腸で作られることが知られています。発酵食品や食物繊維を意識して取るようにしましょう。
二つ目は、脳をちょっとだますこと。口角を上げて作り笑いをするだけでも、気分が前向きになりやすいそうです。気分が晴れない日ほど、まずは笑顔で。お金も時間もかからないですし、試してみてはいかがでしょうか。
(気象防災アドバイザー・気象予報士・防災士)
2026年8月29日号
