観客の笑顔や拍手を励みに

月2回集まり技を磨き合う 舞台・ボランティア…活動幅広く
長野市を拠点に活動する「長野マジッククラブ」が発足20年を迎えた。小島の東部文化ホールで開催した恒例の発表会では、約300人の観客がステージ上で繰り広げられるマジックに歓声を上げていた。来年6月20日(日)には、「20周年記念発表会」を若里市民文化ホールで開催する。特別ゲストには、プロマジシャンの「FEEL」のほか、交流のある名古屋華マジカルグループの伴美沙子さんを予定している。
同クラブは、2006年、市が開講したマジックのカルチャースクールに参加した有志が結成。長野市や千曲市、飯綱町などに住む70代を中心とした約20人が、月2回(第1・3水曜日)、緑町の市ふれあい福祉センターに集まり、マジックの技を磨き合っている。
講師は、上田市在住で県内を中心に「マジシャンSATO」としてプロ活動する佐藤俊之さん(34)。信州大学の学生時代には同クラブに在籍していたこともある。「大学のマジックサークルではテーブルマジックがはやっていたが、このクラブの発表会にゲスト出演していたプロが大きな舞台で見せる華やかなマジックに感動して、ステージマジックにも挑戦したいと思った。このクラブではいろいろ学ぶことが多かった」と佐藤さん。
9月2日の勉強会で佐藤さんは今後の目標として、発表会など大きな舞台でのショー構成や見せ方などの技術向上を挙げた。ショー構成は「起承転結」を意識して「オープニングで観客の心をつかみ、いろいろな技や演技で場をつないだ後、がらっと展開を変えてクライマックスへ。最後は〝曲ピタ〟(曲と演技をピタッと合わせること)が大切」と説明、実演してみせた。ボランティアなどで活用できるマジックの紹介もあった。メンバーからは「30、40分の長いショーの場合の展開はどうすればいいか」など、質問が飛ぶと、佐藤さんは「途中で、マジックを教えたりして、お客さんを巻き込むのもいいのでは」と応じた。
結成時のメンバーの一人で千曲市から通う、塚田實さん(84)は「子どもの頃からマジックは好きだった。ボランティアで児童館やデイサービスなどで披露するほか、小学生のマジッククラブで指導し、腕を磨いている」と笑顔で話した。佐藤さんは「大きな舞台に立つチャンスがあるのがこのクラブの魅力。磨いた一芸でたくさんの人を楽しませてほしい」。宮沢泰治会長(79)は「お客さんがわぁ!と驚いた後の笑顔や拍手がうれしい。高齢者施設や児童館などからの出演依頼は年間50件ほどある。できるだけ応えていきたいので、仲間を増やしたい。若い人、年配の方、気軽にチャレンジしてほしい」と話す。見学、体験もできる。
(問)事務局長・町田☎︎090・5540・2944
記事・写真 斉藤茂明
2026年9月12日号フロント
