
長野市を拠点に国内外で活動する切り絵作家柳沢京子さん(82)の「柳沢京子きりえ展〜ながの100景」が9月下旬7日間にわたって東急百貨店で開かれました。
「ながの百景」は、市が2014年に、市民が大切にしたい市の景観を市民から募って選ばれた100カ所です。柳沢さんは「選ばれた場所が100年先も守られていくのは、平和が続いているからこそ。究極の平和運動になる」と考え、2022年から制作を始めました。番号の順に、2年余りをかけてめぐり、いずれもA3判余ほどのサイズの作品に仕上げました。昨年4月からは、倉石地域振興財団栗田病院の提供で本紙に柳沢さんの文章と共に作品を掲載中です。
今回ながの百景からは、北信五岳とリンゴの花、ミツバチに囲まれた「善光寺」、戸隠連邦と麓を埋め尽くす満開のそばの花を描いた「戸隠連邦とそば畑」、夜空いっぱいに咲く大輪の花火と、その下に恵比須様と大黒様がいる「ながのえびす講の花火」などを展示紹介。ほかにふるさとの四季折々の情景を詩情豊かに切り取った作品など計45点が並びました。
柳沢さんは「ながの百景の制作は誰のしばりもなく取り組んだシリーズ。すごく自由でとても楽しかった」と振り返ります。「作品を通して自分の家の近くにもあることを知ってもらい、みんなで大事にしていこうという気持ちになってもらえたらうれしい」と話していました。
2026年10月3日号掲載
